The Song of Inanna イナンナの歌

作品

流れに逆らう舟

オリジナル小説『流れに逆らう舟』。冷たい雨の夜、熱を出したまま残業していた許佳宜(シュー・ジアイー)は、素性の知れない車を呼んでしまう。乗り込もうとしたその瞬間、逆走してきたフードデリバリーの電動バイクが彼女にぶつかった。全六幕の現代ファンタジー、連載中。

作品データ

作者
Aki
主人公
許佳宜(シュー・ジアイー)、二十七歳、街の会社の事務職、ルームシェア暮らし
語りの視点
三人称、許佳宜に寄り添う
ジャンル
現代ファンタジー
舞台
現代の都市
主なモチーフ
執着と別れ、人と人とのつながり、もう一度明日を手に入れる
分量
全六幕、約 5 万字(中国語原文)
状況
連載中。本文は映像版にあわせて一幕ずつ公開
言語
中国語の原文。英語・日本語訳は連載にあわせて公開
映像化
第一弾予告編。映像版は連載にあわせて公開

イナンナの歌の七番目のオリジナル作品で、作者はチームの Aki です。Aki はふだん映像の編集とポストプロダクションを担当していて、これが初めての小説になります。執着と、別れと、もう一度「明日」を手にすることをめぐる現代ファンタジーです。

許佳宜(シュー・ジアイー)は二十七歳。都会のそこそこの規模の会社で事務をしていて、街の西側の、エレベーターのない古い団地で人とルームシェアをしています。給料は高くなく、仕事は多い。そんな暮らしに、彼女は特に不満もありません。

冷たい雨の夜、熱を出したまま十時過ぎまで残業した彼女は、配車アプリで車を呼びます。ナンバープレートは泥にまみれ、運転手のアイコンは灰色の四角で、後部座席はスマホの光さえ届かないほど暗い。片足を車に入れようとしたその瞬間、逆走してきたフードデリバリーの配達員が電動バイクごと突っ込んできて、彼女を水たまりへはね飛ばしました。

黒い車は走り去り、彼女の手首に焼けつくような痛みを残していきます。ぶつかってきた配達員は「全部わたしの責任」と言い、翌朝には彼女の部屋にあらわれて、ひとりで歩けるようになるまで毎日来る、と宣言するのでした。

書名は、物語の冒頭に置かれた一節から取られています——「執着を手放せないのは、流れに逆らって舟を漕ぐようなもの」。

全六幕、約5万字、三人称で語られます。

観る

予告編(2:30)

ほかの映像は YouTube チャンネルで見られます。

読む

本文は映像の公開に合わせて一幕ずつ掲載します。各幕は映像の公開と同時に、中国語・英語・日本語の三言語でそろって掲載し、第一幕から始まります。中国語の原文が定本です。

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